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「ネイリスト」と言う夢をかなえるまで
皆さん、こんにちは。
Kiyosaサロン、ネイリスト福田です。
本日は私がネイリストを志した理由について、お話したいと思います。
「ネイル」と私
私は小さな時からネイルが大好きでした。
女の子は特に物心つく頃から、洋服やメイクなどオシャレに興味を持つ子が多いですが
私は全く興味が無かったように記憶しています。
ただ、ネイルだけはなぜか大好きでした。
マジックで爪に色をつけ、幼稚園の先生に怒られた日から私のネイリスト人生は始まっていたと思います。
幼稚園児の頃から爪に色を塗って遊んでいましたが、少し成長し
周りの友達もメイクなどに目覚め始めた小学校高学年か中学生の頃だったと思います。
ある時、指が短く「ずんぐりむっくり」という形容がぴったりの自分の手を恥ずかしいと思うようになりました。
ネイルは塗りたいけど私には似合わない、と思い勝手に諦め傷ついていました(笑い)
ある時綺麗に伸ばし、整えられた真っ赤なネイルをしたモデルさんの広告
(おそらくブランドの広告だったと思いますが、ネイルが印象的な広告)を見て
そのネイルに一目惚れし、自分も爪を伸ばし整えたらこんな素敵な手に見えるのかな、と胸を弾ませました。
この頃はネイルサロンでの施術に何万円も掛かる時代でした。
中学生や高校生が行ける所ではありませんでした。
見よう見まねで簡単な「ネイルアート」を自分のネイルで楽しむ様になったのは中学生の頃でした。
当時はジェルが無かったので、ポリッシュを塗り、アートをし、トップコートを塗り
乾くまで永遠にフーフーと息を掛けてジッと待つ・・・という
果てしない工程を飽きもせずに毎週の様にやっていました。
苦労してネイルを施しても学校にそのまま行けば怒られる、ですので週末だけの楽しみでした。
ネイル雑誌を買い、アクリルスカルプチュアのやり方や様々なアートを見ては真似をし続けるうちに
高校生の頃にはそれなりに見栄えのする形になり、友達にやって欲しいと頼まれるようになりました。
今思うとひどい仕上がりだったのだとは思いますが
高校生の私は何時間も掛けて仕上げたそのネイルにそれなりに自己満足をし
そして「人のネイルを可愛くして喜んでもらえる喜び」を体感していました。
大学に進学するつもりが無かった私はネイルの専門学校に進み、プロのネイリストになりたいと思っていました。
「ネイルの流行は一過性のもの、ネイリストで食べていくのは無理じゃない?」と言う
周りの声になんとなく納得し、専門学校に進むことはすんなり諦めました。
ただ長く伸ばし、キラキラにデコレーションをしたネイルをやめる事は考えられなかったので
派手なネイルが受け入れてもらえる仕事につこうと、アパレル販売の道に進みました。
人と関わる仕事が好きで、接客販売員もやりたい事の一つだったので妥協で働いて訳でもなく
派手なネイルもやりたい放題の環境で、楽しく働いていました。
販売の仕事は続けていましたが並行してネイルの勉強もしているうちに、ネイルサロンはどんどん増え
ネイリストという仕事も認知され、「ネイリストで生計を立てるのは無理じゃない?」と言う
疑問が消える程に定着し、転職を考えました。
プロのネイリストとして働きたいと改めて思い、目指そうと思ったのは24、5歳くらいだったと思います。
ただその頃、ネイルと同じくらい海外旅行(バックパッカー)に夢中になっていた私は
ネイリストもやりたいけど、1年働き1年旅するバックパッカー生活も捨てがたい・・・と欲張り、迷っていました。
ネイリストになるには、しっかり地に足つけて進む覚悟を持たなければならないと感じていたのだと思います。
ネイリスト 福田 麻衣子
ネイルは好き、ネイルに関わる仕事がしたい、でもバックパッカーもやめられない、とフラフラ迷っていた私は
ネイリストとしてのキャリアも経験も無かったこともあり、ネイルサロンへの就職は躊躇し
米系ネイルサロン直営の「ネイル用品販売店」の販売員に転職をしました。
大好きなネイル用品に囲まれて、大好きな販売の仕事が出来るならこれ以上の環境はないと
これこそ求めていた環境だと意気込んでの転職でした。
私自身は販売員として入った、販売専門店として開店したそのお店が、実際に施術もするサロンに改装する事になり、
私はそこでプロのネイリストになる事を求められました。
「覚悟を決めてからでないと踏み入っては行けない世界」と私自身は思っていたプロのネイリストの世界に
半ば強制的に押し込まれる形になってしまったのです。
24歳になっても踏み込めなかった「地に足をつけた生活」を急に求められ、とても迷ったのですが
せっかくのチャンスだと切り替え、覚悟を決めました。
強制的に押し込まれたプロのネイリストの世界でしたが結果的に私は「ネイリストが天職だったんだー!」と
思える生活に出会うことが出来ました。
「ずんぐりむっくり」の手でも、見せ方で美しく見えるかもしれない・・・と期待した時の気持ちは
今も私のネイリストとして活動する原点です。
「私指が短いから・・・」「手が綺麗じゃないから・・・」「ガサガサで恥ずかしいから・・・」と
ネイルに興味はありながらも躊躇している方が世の中には沢山いらっしゃいます。
私の身近に沢山いらっしゃいました。今もいらっしゃいます。
私はそう思っている方の気持ちが誰よりもわかると自負しています。
そしてそう思っている方に満足して頂けるネイルを提供する自信があります。自分がそうだったから、です。
そしてそう思っている、ネイルに挑戦できない方にネイルを施すことによって、少しでも自分の手に、足に、
自信を持てる事を、そして何より自分の気分が上がる事を知って頂きたいと思いこの仕事を続けています。
いつでも眺められる自分の手が綺麗だとこんなに気分が良いんだと、
人に何かを手渡す時にちょっと自信が持てるんだと、そんな小さな喜びと楽しみを
世界中の人に感じて頂きたいと本当に、心から思っています。
出来上がったネイルを見てニコニコしているお客様の顔を見た瞬間の喜びは
ネイリストにしか体験できない何よりの喜びであり楽しみであり、最高のやりがいです。
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お客様の笑顔を見たい、喜んで欲しい、楽しんで欲しい、そして少しだけ自信を持って頂けたら最高!
これがプロのネイリストを目指し、続けてきた、私の生きる活力です。